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香水用語辞典|ムエット・アコード・シラージュとは
香水売り場やレビューで見かける用語は、意味を知っているだけで香水選びの精度が変わります。ムエットは試香に使う細長い紙、アコードは複数の香料を組み合わせて作る一つのまとまった香り、シラージュは歩いたあとに残る香りの軌跡のことです。この用語辞典では、売り場で出会う言葉、香りの時間変化、濃度の表記、商品の種類、つけ方に関する言葉の5つに分けて、各用語を短く解説します。
売り場で出会う香水用語|ムエット・アコード・シラージュとは
まず、試香のときに最もよく耳にする3語と、その周辺の言葉です。
- ムエット — 試香に使う細長い紙片のことです。香水を吹きつけて香りの方向性を確かめますが、肌の体温や油分が加わらないため、購入の最終判断は肌につけて行います
- アコード — 複数の香料を組み合わせ、一つのまとまった香りとして感じられるようにしたものです。「石けんのアコード」のように、単一の素材では出せない印象を表します
- シラージュ — 香水をつけた人が歩いたあとに残る、香りの軌跡や広がりのことです。シラージュが強い香水は離れた人にも届き、弱い香水は近づいた人だけが気づきます
- ノート — 香水を構成する個々の香りの要素や、その香りの印象を指す言葉です。「ローズのノート」のように素材名で表し、時間帯によってトップ・ミドル・ラストに分けられます
- テスター — 売り場で試香用に置かれた見本のボトルです。販売品と中身は同じですが、光や空気に長くさらされている場合があり、トップノートの印象が本来と少し異なることがあります
香りの時間変化を表す用語|トップ・ミドル・ラストノートとドライダウン
香水は時間とともに香りが変わります。その段階を表す言葉です。
- トップノート — つけてから最初の5〜30分ほどに感じる香りです。揮発の速い柑橘やハーブが多く、第一印象を決めますが、この段階だけで香水を選ぶと後悔しやすくなります
- ミドルノート — つけて30分から3時間ほど続く、香水の中心となる香りです。ハートノートとも呼ばれ、花や果実、スパイスなど、その香水の個性が最もはっきり現れます
- ラストノート — 3時間を過ぎたころから肌に残る最後の香りです。ベースノートとも呼ばれ、ムスクやウッディ、アンバーなど揮発の遅い素材が中心で、持続時間を左右します
- ドライダウン — トップノートが抜け、香りが肌の上で落ち着いた状態を指します。試香で「ドライダウンを待つ」とは、1〜3時間後の香りを確かめることを意味します
- 残香(ざんこう) — 香りの主要な部分が消えたあと、肌や衣類にかすかに残る香りのことです。翌朝の枕やマフラーに残る匂いがこれにあたり、ラストノートの素材で質が決まります
濃度を表す用語|オードトワレ・オードパルファン・パルファン・オーデコロンの違い
ボトルに書かれた濃度の表記は、香料の割合と持続時間の目安を示します。
- パルファン — 香料の割合が15〜30%前後と最も高い濃度です。持続は7時間以上が目安で、少量を点でつけます。「パルファム」「エクストレ」と表記されることもあります
- オードパルファン — 香料10〜15%前後で、持続5〜7時間が目安の濃度です。現在の主流で、1〜2プッシュで一日をまかなえます。EDPと略されます
- オードトワレ — 香料5〜10%前後で、持続3〜4時間が目安の軽い濃度です。日中や夏に向き、初心者の最初の1本として選ばれることが多い濃度です。EDTと略されます
- オーデコロン — 香料2〜5%前後で、持続1〜2時間が目安の最も軽い濃度です。入浴後に全身へ浴びるように使うもので、名前はドイツの都市ケルンに由来します
- 賦香率(ふこうりつ) — 香水全体に占める香料の割合のことです。この数値の違いがパルファン、オードパルファン、オードトワレ、オーデコロンという区分の根拠になります
商品の種類に関する用語|ニッチフレグランス・フランカー・香調
レビュー記事や専門店で見かける、商品の分類に関する言葉です。
- ニッチフレグランス — 大量生産や広い流通を前提とせず、香りの個性を優先して作られる香水の総称です。専門店や限られた店舗で扱われ、価格は高めの傾向があります
- フランカー — 人気の香水をもとに、濃度や一部のノートを変えて発売される派生版のことです。名前が似ていても香りは別物であることが多く、本体と同じ感覚で買うと印象が異なります
- 香調(こうちょう) — 香水を香りの系統で分類した区分のことです。シトラス、フローラル、ウッディ、ムスクなどがあり、本サイトの香水診断もこの8つの系統を軸に結果を出します
- ユニセックス — 性別を限定せずに作られた香水のことです。ウッディやムスク、シトラス系に多く、男女どちらがつけても違和感が出にくい設計になっています
つけ方・使い方に関する用語|レイヤリング・付け直し・アトマイザー
最後に、日々の使い方に関する言葉です。
- レイヤリング — 2種類以上の香水や、香りつきのボディケア製品を重ねてつけることです。同じ系統の香りを重ねると失敗が少なく、相性を試すときは手首の狭い範囲から始めます
- 付け直し — 香りが弱まった時間帯に少量を足すことです。朝の量を増やすより周囲に穏やかに伝わり、昼食後や夕方に1プッシュが目安です。腰や足首に向けると強さが出にくくなります
- アトマイザー — 香水を小分けにして持ち運ぶための小さな容器です。5ml前後が一般的で、外出先での付け直しや、大きなボトルを買う前のお試しに使われます
- ブラインドバイ — 試香せずに香水を買うことです。通販で増えた買い方で、ノート構成やレビューを頼りに選びます。小容量やお試しサイズから始めると失敗の損失を抑えられます
用語を覚えたら、次は自分に似合う香調を知る
用語が分かると、レビューや商品説明の「ドライダウンは粉っぽいアイリス」「シラージュは控えめ」といった一文から、その香水が自分の使い方に合うかを読み取れるようになります。ただし、言葉が分かることと、自分に似合う香調が分かることは別です。どの系統から試せばよいか迷う場合は、12問の無料香水診断で系統を先に知っておくと、この辞典の用語を使って候補を具体的に絞り込めます。
分からない用語に出会ったら、まずこのページの5つの分類のどこに入る言葉かを考えてみてください。売り場の言葉か、時間変化か、濃度か、商品の種類か、使い方か。それだけで意味の見当がつき、店員への質問もしやすくなります。
自分に似合う系統を、先に知る
読んで迷ったら、90秒の香水診断で自分の系統を先に知るのが近道です。12の質問で16タイプのどれかがわかり、具体的なノート名まで提示します。